こんにちは、管理人の弘坊です。
先日、広島・呉へ旅行に行った際、「私の地元大阪と似てるなぁ」と思った事や、「似てるけど違うなぁ」と感じた事がありました。
あっ、まったく似ていない点も見つけましたので、広島・呉旅行記と、大阪と広島の比較を記してみたいと思います。
旅行に行くならじゃらん
大阪と広島は似てるの?似てないの?
大阪と広島の距離は、車で行くと約400kmほどあります。
これだけ離れたら、文化も考え方も大きく違うものだと思っていました。
だって大阪から東京までも約400kmですよ!
経路によって多少誤差はあるかもしれませんが、離れている距離は同じです。
東京へ行った時は、外国に行ったような気分になりました。(仕事で行くとそうでもないのですが、プライベートで行くと何だかソワソワしました。)
しかし、広島には何度か行きましたが、そんなに文化の違いを感じませんでした。
この辺りのニュアンスがうまく伝わるように、大阪と広島を比較していきたいと思います。
広島・呉旅行記
先日、広島・呉方面に1泊2日、マイカーの旅をしました。
天気は快晴、混雑もなく順調なロングドライブになりました。
早朝出発でしたので、午前中に広島方面を観光し、午後から呉観光し呉のホテル宿泊する行程です。
呉は大和博物館が有名なので、まずは大和を観に行きました。
私は知らなかったのですが、「音戸の瀬戸」も呉では有名な観光地として知られているようです。
「音戸の瀬戸」にも立ち寄りました。
海軍カレーや牡蠣のバター炒めを食べてお腹がハチキレました。
大阪はくいだおれの街ですが、呉の食事も最高です。
美味しかったです。
お好み焼き対決
大阪と広島の対決で、代表的なものと言えばお好み焼きです。
これは、大阪のお好み焼き
これは、広島のお好み焼きです。
それぞれ、「大阪が元祖」とか「広島が本家」などと争いが生じていますが、正直、まったくの別物として捉えた方がいいでしょう。
そう考えると、後は好みの問題でしかありません。(お好み焼きだけに好みの問題・・・うぅ、くだらん。)
大阪と比べると、広島の方はソースが甘めであっさりしている感じです。
キャベツの甘味も加わっているからだと思います。
一方大阪は、ソースが辛いというか濃いというか、どのお好み焼きも結構ソースの主張が強いです。
私は大阪生まれ大阪育ちなので、50年以上ずっと大阪のお好み焼きに馴染んでいます。
そのせいか、やはり慣れ親しんだ大阪のお好み焼きの方が好みです。
しかし、広島のお好み焼き(広島風と言ってはいけないことくらいは心得ています)がマズイわけではありません。
お好み焼き屋さんの数は、広島の方が多いと思います。
30年前くらいは、大阪にもお好み焼き屋さんはたくさんありました。
しかしチェーン店展開や、たこ焼き屋に鞍替えなどが起こり、昔ながらのお好み焼き屋さんが減った気がします。
広島は、個人経営のお好み焼き屋さんが、今でも元気に頑張っているように思います。
おせっかい対決
ご存じの通り、大阪人は他人の心に土足でズカズカと入ってくる事で有名です。
特に大阪のオバチャンは、近隣県の人でも恐怖を感じていると言われています。確かに実際にそんなオバチャンはいますが、全員ではありません。数が多いことは否定しません。
しかし、これは言い換えると奉仕の精神が旺盛なだけで、何の悪気もありません。
その証拠に、ちょっと喋っただけですぐに飴ちゃんをくれます。大阪のオバチャンのコミュニケーション手段のひとつです。
広島のオバチャンも親切です。
広島駅で、何を食べようかと地図や看板を見ていたら、知らないオバチャンに声を掛けられました。
「広島は市電かバスに乗ったら、どこでも行けるけぇ、はよ乗りんさい」
迷っている人を見たら、放っておけない人情味溢れる広島県民です。
言われるがままに、妻と2人で市電に乗り、「八丁堀」でお好み焼き屋に入りました。
愛想のいい店主らしきオバチャンが、私たちを温かく迎え入れてくれました。
私はそばを乗せるそば玉を、妻はうどんを乗せるうどん玉を注文しました。
愛想のいいオバチャンは、焼き加減を見ながらも、私たちに笑顔を向けてくれていました。
いよいよ出来上がり、オバチャンが最後のサービスをしてくれました。
そば玉とうどん玉をそれぞれ半分に切り、半玉づつを私と妻に提供してくれたのです。
こうすれば多くの味が味わえるという、サービスを提供してくれたのです。
しかし私は、うどん玉のお好み焼きがあまり好きではありません。
そこで私のうどん玉(半玉)を妻にあげました。そもそも私はそば玉が食べたいわけですから。
妻もうどん玉が食べたいので、きっとそば玉(半玉)は私にくれるものとばかり思っていましたが、いつまで経ってもそば玉(半玉)が妻の手元から離れません。
それどころか何と、私の手元に帰ってくるはずのそば玉(半玉)を食べ始めたではありませんか!
私は、自分のそば玉(半玉)を早々に食べ終え、妻が終わるのを待っていました。
長い長い時間でした。
結局、オバチャンのサービスのおかげ?で私は半玉、妻は1玉半を食べこのお店を後にしました。
妻に半玉を請求できなかった私も悪いですが、そもそもオバチャンがおせっかいをしなければ、私がこんな思いをしなくて済んだのです。
おせっかい対決は広島の勝ち!
野球対決
この話は書くのが怖いです。
野球好きの応援はハンパないですから、ヘタなことは書けません。
しかし、あえて私の独断と偏見を書いてみます。
マツダスタジアムができる前の広島市民球場の頃、野球観戦に行ったことがあります。
当時はまだカープ女子もあんまりいない時代でした。
ほとんどが男性で、広島っぽい?人達ばかりのライトスタンドでした。
ファンの一人が、広島の攻撃、2アウトランナー2塁のとき、打者のことを次のように言っていました。
「こいつは打つときは打つけぇねぇ、ここは絶対にランナーを返すけぇ、見とれよ!」
見ず知らずの私にいきなりの命令口調。
選手に対する思い入れが強く、それを赤の他人の私に教えようとしてくれています。
バッターが打ちました。ライト前ヒットです。セカンドランナーホームイン!
「ほれ、ワシが言うたやろ!言うた通りや!なぁ、兄ちゃん!」
信じて疑わない気持ち、最初は希望的観測が強いだけの人かと思いましたが、本当に嬉しそうな顔を見ていると、昔からの知り合いのように感じました。
一方甲子園球場での話。
ライトスタンドには知らないだらけ、隣のオッサンが叫んでいます。
「しっかり打たんかい!何しとるんじゃ!」
こちらは愛のムチでしょうか、辛口なコメントです。
阪神の攻撃でランナーが3塁です。
打席の選手に対して、大阪のオッサンが酔っ払いながら叫んでいます。
「こいつ今年は全然アカンねん。左ピッチャーが苦手やねん。せっかくランナー3塁やのにもぉアカンわ。どうせファールで粘って三振や。」
応援と言うよりは、むしろ愚痴でしかありません。
バッターが打ちました!ライト前ヒットでランナー生還です。
「やっと打ちよったわ、これ打たんかったらプロちゃうで!ホンマ。まぁ、打つやろなとは思とったけどな、やっぱりやりよったわ。」
愛情表現が全く違う!
広島は肯定的に、大阪は否定的に応援しています。
どちらがどうというつもりはありませんが、400kmの距離がここに出ているんだなぁと思いました。
この話はタイガースVSカープではありません。
あくまで阪神ファンのオッサンVSカープファンのオッサンの、人情対決です。
話題が野球だけに、どちらも熱い気持ちが伝わります。どちらのファンも馴れ馴れしい事もわかりました。
この対決は引き分けかなぁ。
ちょっとオマケな話
大阪では多くの人が阪神ファンですが、阪神ファンでない人もいますし、阪神ファンでもちょっと変わった人もいますので紹介します。
大阪の阪神ファンのほとんどは、アンチ巨人の構図になっていると思われがちです。
大阪の人でもそう思っている人は多いはずです。
しかし、私の友達は阪神ファンですが、12球団で2番目に好きな球団は巨人です。
これがとても珍しいものとしての扱いを受けます。
「阪神と巨人は対立するもの」とされているのは、阪神巨人戦は伝統の一戦などと呼ばれ熱狂的なファンが自分の贔屓のチームに勝ってほしいために相手を憎むように導かれているからだと思います。
どちらも一球団でしかありません。一方を憎む必要がどこにあるのでしょうか?
カレーの具にじゃがいもとにんじんがありますが、どちらも必要な具材でしょう?
じゃがいも派がにんじん派を見下したり、にんじん派がじゃがいま派を憎むなんてとんでもないことです。
じゃがいもが1番でにんじんが2番とか、にんじんが1番でじゃがいもが2番なら話はわかりますし、何も問題はありません。
これらは協調するものですからね。
えーっと、何の話でしたっけ?あ、そうそう、野球でしたね!
阪神も巨人もお互い協調しているという事を念頭に置いていれば、球場でのファン同士の乱闘などもなくなると思います。
名物対決
大阪名物と言えばたこ焼きや通天閣などがありますが、私は昔人間ですので、昔のイメージの大阪名物を紹介します。
大阪名物といえば「岩おこし、粟おこし」を思い浮かべます。
広島名物と言えば「もみじ饅頭」を思い浮かべます。
名物というよりお土産でしょうか。
この対決は「おこし」が出た時点で大阪のボロ負けです。(あくまで私見です。)
岩おこしはその名の通り硬いです。年寄りには噛めません。
柔らかくなるまで口の中で待機させていれば、少し柔らかくなりますが子供の頃以来、やっていません。
私が子供の頃、大阪から親戚の家に行くとき、よくこれを持って行ったのを覚えていますが、受け取った親戚はどう思っていただろう。
「また弘坊ちゃんのとこから岩おこしもらったよ。」「あぁ、あの硬いやつかぁ。」
こんな会話が交わされていたなんて、想像しただけで恥ずかしくなります。
広島名物の「もみじ饅頭」は昔は和菓子として、今は改良を重ね和スイーツに変化しています。
私は、昔ながらのあんこも、最近のカスタードやチーズ、抹茶も好きです。
これからも、もっと多くの味が生まれてくると期待も持てます。
この名物対決は、私の独断と偏見によるジャッジにより、広島の勝利です。
まとめ
いやぁ、凄い対決でした。
結果は以下のようになりました。(何度も言いますが、私の私見です)
大阪 | 広島 | |
お好み焼きの好み | 5 | 4 |
お好み焼き屋の数 | 4 | 5 |
おせっかい | 4 | 5 |
野球対決 | 5 | 5 |
名物対決 | 2 | 4 |
合計 | 20 | 23 |
東京と大阪の対決は、テレビやネットでも結構やり尽くした感がありますが、大阪と広島って新鮮ですね。
お好み焼きは定番ですが、お好み焼き屋のオバチャンのおせっかいは、私が経験した実話ですので新鮮ではないでしょうか?
切り口をこのようにしてみると、いろんな事が違った景色で見えてきます。
大阪城と広島城を比較するというのもありましたが、私はお城が好きな割に知識がありませんので、この対決はまた今度にしたいと思います。
大阪の良さと広島の良さを対決風に比較してきましたが、どちらも人情溢れるいい街だという事は間違いありません。
独特の文化を継承しつつ、これからもいい街として残ってくれれば最高です。
また行きたいと思います。
ありがとう広島!
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