平成・令和と時は流れていますが、昭和の頃が懐かしい!って思っている方はいませんか?
大正時代の懐かしさを大正ロマン、昭和の懐かしさは昭和レトロと言うようです。
どちらもその時代の生活観や風景を表現しています。
大分県由布市湯布院町を旅行中に発見した【岩下コレクション】は、バイク博物館・昭和レトロ館・ステンドグラス展・高倉健展を開催している複合博物館です。
大分旅行記はこちらに書いています。

博物館が複合って、大変めずらしいですね。
古き良き時代を懐かしむ人は、ぜひご覧ください。
岩下コレクションって何?
岩下コレクションは、オーナーが40年以上かけて収集してきたものを、2001年に博物館として大分に開館しました。
主に4つのセクションで構成されています。
岩下コレクション公式サイト
山の中腹の駐車場に大きなD-51が見えます。
枕木も販売しているこの不思議な駐車場に吸い寄せられるように車を停めました。
一体誰が買うのだろう?
長い人生の中で、枕木を販売しているのを見るのは初めてでした。
かなりの衝撃です。
この時はここが【岩下コレクション】と知らずに、廃材置場(失礼!)くらいに思っていました。
D-51の窓から鉄人28号が顔を覗かせています。
何~っ!?
ここは一体に何屋さん?と思うくらい怪しい(ごめんなさい!)建物でした。
ツーリング中の若者3人が、山の下の景色を見ながら休憩していました。
のどかでいいところです。
建物の中から女性の店員さんが出て来て、3人の若者ライダーに缶コーヒーを差し入れました。
「うちの社長からです。どうぞお飲みください。」
彼らは20~30分、ここに滞在していたようで、社長が気を利かせて差し入れをしてきたのです。
若者たちは、どうしても社長にお礼を言いたいらしく、中に入って行きました。
事務員の方にその事を告げると、そばにいた社長が照れ臭そうに笑顔で手を振っていました。
これだけのコレクションを収集した人なので、もっとギラギラした感じかと思っていたのですが、とても気さくで優しいご年配でした。
私たち夫婦は、これは只者では無いと感じていて、入館料を支払ってここに入る事にしました。
入館料は大人700円と破格の安さです。
若者たちが何度も頭を下げながら出て行くのを見ながら、チケットを購入しました。
驚いたのは、写真撮影は全てOK!!
展示品に触れるのはもちろんNGですが、それ以外は自由です。
そして後で紹介しますが、ここには時価2億円の幻のバイク【ドゥカティ・アポロ】も展示されているとの事で、改めて700円の安さに感謝しました。
では、順を追って見て行きましょう。
世界のモーターサイクル歴史館
ここは世界各国のヴィンテージバイクが、国産も含め約200台が展示されています。
その中に時価2億円の世界に1台しかないドゥカティ・アポロがあります。
ドゥカティアポロ
これが時価2億円、近づくだけで緊張します。
その他、ダイアナ妃のご結婚記念車【トライアンフ(新車)】も展示されています。
中古バイクがたくさんあるのかな?と思っていたのですが、とんでもない、バイクの原型や、ホンダの1号車など、格式高いものばかりです。
もう少し時間を進めると、ようやく知っている名前が出て来ます。
ホンダのモンキー、ゴリラ、ダックス、有名な小型車です。
フレディスペンサー、懐かしいです。
青春時代に大好きでした。
バイクだけでも見どころ盛りだくさんですが、車も展示されています。
最も目を惹くのがフェラーリテスタロッサです。
スーパーカー消しゴムで見た事があります。カッコいい~!
昭和レトロ館
昭和レトロ館は、文字通り昭和の香り漂う空間です。
あれも懐かしい、こんなのもあったなぁ、そんな気持ちにさせてくれます。
最近では携帯電話は当たり前の時代になりましたが、心和むのが公衆電話です。
赤、黄、ピンク、グリーン、家庭電話は黒。
ちょっとした戦隊モノのようですね。
昔の話をすると年老いているそうですが、昔は近所のあちこちに看板があったのを覚えています。
最近では見なくなりましたね。
景観が良くないそうですが、綺麗な壁だとスプレーで落書きされたりする時代です。
どっちがいいのでしょうねぇ。
有名人たちもたくさんいます。
野球と言えばON。(オンでは無いです、王さんと長嶋さんです)
プロレスは、テレビの普及に大きく貢献したスポーツです。
当然、立役者は力道山です。
近頃のプロレスのように華やかさはありませんが、空手チョップで敵をやっつけるシーンが人気だったようです。
昭和のヒーロー・ヒロインの像もあります。
マリリンモンロー、エルビスプレスリー、何故か矢吹丈。
国民的アイドル山口百恵、銀幕のアイドルオードリーヘップバーン、どちらも美しく、大人気でした。
リカちゃん人形も流行りましたね。
このように歴史に残るのは人気者ばかりです。
人気と言えば、この人、渥美清と紹介されるより【寅さん】の方が、しっくりきますね。
マンガの人気者はサザエさんです。
連載当初の絵も大好きです。
昭和の幅は広く、忘れてならないのが音楽関連です。
ビートルズはミュージシャンと言うより、革命家と言えるかもしれません。
ビートルズの音楽がどれほど世界を変えたか、ご存じの通りです。
音楽のシェアが増えた事に、ビートルズ無くして語れないでしょう。
ベンチャーズも世界の音楽を変えたグループです。
ここには何と、ベンチャーズの楽器が保管されています。
しかもサイン入りです。
ステンドグラス展
ダイアナ妃の実家であるスペンサー家のステンドグラスが展示されています。
アンティークなイギリス製家具やバーカウンターなどもあり、高級感が溢れています。
もちろん触れてはいけません。
高倉健 展
今もって高倉健さんがお亡くなりになった事を、受け止め切れない自分がいます。
若い頃の任侠モノは大好きで、映画館はもちろん、よく年末年始の夜中にテレビで流れていたのも見ていました。
不器用ですから…
何人の人が高倉健の映画を観て、何人の人が感動しただろう。
何人の人が健さんを愛していただろう。
偉大な人、影響力のある人が亡くなるのは非常に残念です。
死なない人間はいない事はわかっています。
大多数の国民に惜しまれて去っていった高倉健さん。
ここに改めて、謹んでご冥福をお祈り致します。
まとめ
少し湿っぽくなりましたが、いかがでしたでしょうか?
先人たちの夢と希望、そして努力が現在を形成している事がよくわかります。
私にしみ込んだ昭和の風が、今、この辺りで舞っているのを感じます。
取り除くことが出来ないくらい、貴重な風味と言いますか、味がします。
レコード盤は今やレコードプレーヤーが無いので、あまり意味がありません。
しかし、良いものは良い!
昭和には、そんな今では無駄かもしれないものがあります。
昭和の味、みなさんも味わってみてはいかがですか?
それでは良い旅を!
コメント
昭和レトロで歌作れそう。
ドゥカティ 2億円はぶったまげました モンキーゴリラ 大好きでした。
ギター欲しい。
楽しく拝見しました。
石原宏さん
どうもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
[…] […]