ホテルや旅館、結婚式などでの心付けに頭を痛めていませんか?
きっちりしたバイブルが無いので困りますよね。
当記事では、心付けとは何か、どうやっていくら渡せばいいのかを解説します。
参考にしていただければ幸いです。
心付けをした方が良いのか?しなくて良いのか?については下記の記事に書いています。
こちらもお読みください。
心付けとは
心を付けると書いて心付け。
心付けはお世話になった感謝の気持ちを形で表したもので、多くは現金でやり取りしています。
あくまで気持ちですので、必ず心付けをする必要はありません。
しかし一般的にはどうなんだろう?
このような疑問をお持ちの方もおられるでしょう。
シチュエーションによっても違ってきますので、それぞれに応じて解説します。
ホテルや旅館での心付け
ホテルや旅館で心付けをする人の割合は、約5%くらいです。
ほとんどの方が、心付けをする習慣を続けていない事になります。
ホテルや旅館は料金の中にサービス料が含まれますので、最近ではしない方向で進んでいます。
外国人観光客も、日本に来る前にガイドブックでチップ不要と学習して来るので、心付けをしない人が多いです。
では5%の人はどのような方でどのように心付けをしているのでしょうか?
詳細を見ていきましょう。
小さいお子様をお連れの方
小さいお子様は、環境の変化により体調が崩れる事があります。
急に熱が出たり、夜中にお漏らしをしたり予期せぬ事が起こります。
そんな時、仲居さんやホテルの従業員にお世話になります。
心付けをしていないと遠慮がちになりますが、先に心付けを渡していると少しは気持ちが和らぎます。
金額はマチマチですが、3000円がポピュラーです。
シニア世代の方は5000円を包む方もいらっしゃいますが、3000円で大丈夫です。
1000円でも特に問題はありません。
ご年配の方をお連れの方
ご年配の方をお連れの場合も、お子様連れと同様に心付けをした方が良いでしょう。
浴衣の裾が絡まって階段を登れない人を見た事があります。
仲居さんが数人で付き添っていました。
お客さんがお礼を言っている時、仲居さんが、「結構なものを頂いていますので」と言っていました。
たとえ心付けをしていなくても、仲居さんは介助したとは思いますが、功を奏した一面です。
金額は3000円で問題ないでしょう。
団体旅行の幹事さん
団体旅行では、羽目を外す人が必ずと言っていいほどいます。
上手な幹事さんは、事前に仲居さんに心付けを渡しておき、その時に自分のグループの癖などを仲居さんに伝えておきます。
宴会中に勝手にオプションを注文したりする人がいる場合、その事を仲居さんに伝えて置き、幹事の注文以外は聞かないようにお願いしておきます。
無理難題を申し付けられた仲居さんは、すぐさま幹事さんに報告してくれます。
このように本来のサービス以外の要求が発生する場合は、心付けをした方が良いです。
団体の場合は人数にもよりますが、5000~10000円が一般的です。
冒頭で申したように、必ず必要な訳ではありません。
仲居さんはプロですので心付けが無くてもサービスに手を抜きません。
もし誰かが勝手に注文しても、うまく断わる術は持っています。
民宿
心付けをすると、何かしてもらえると見返りを求める人がいます。
本来心付けは感謝の気持ちですので、見返りを求めるのは間違っているのですが、人間の心理としてはどこかにそのような感情があるかもしれません。
このように見返りを期待する感情がある人は、民宿で心付けをすると効果を発揮します。
民宿は個人経営が多く、心付けをするとそのまま経営者の身入りになります。
経営者は受け取った心付けの範囲で、サービスを追加してくれることがあります。
経営者が決断するので、行動を起こすまでの過程が最短です。
夕食に何か一品を、追加してオモテナシをしてくたりします。
それでも収益が上がる事を見越した上なので、サービスもしやすいのです。
民宿はホテルや旅館に比べて、そういった見返りを受ける可能性が高いです。
民宿での心付けも、ホテルや旅館と同様に3000円が一般的です。
結婚式
結婚式は人生の門出です。
単なる旅行の宿泊とは違いますので、心付けをする人が多いです。
約45%の人が、結婚式で心付けをしています。
これは、ホテルや旅館で心付けをするよりはるかに多いです。
祝い事ですのでご祝儀と捉えているのですね。
相場も5000円~10000円と少し高いようです。
しかもプランナーやカメラマン、司会者など複数の人に渡すケースもあります。
個別にするのではなく、会場に心付けをするケースもあります。
この場合の相場は、30000円や50000円と金額も上がります。
結婚式場のスタッフによると、どちらか一方の親が勝手に心付けをくれるのは嬉しくないそうです。もう片方の親がそれを知った時、雰囲気が悪くなる事があるからです。
両家の親がしてくれるのはOKですが、片方の親だけするのは注意が必要です。また両家の親がそれぞれ別で、心付けをするのも好まれません。
親としては子供の結婚ですので、振る舞いたいのは当然です。
親の気持ちも理解し、事前に新郎新婦と調整するのが望ましいです。
病院
入院したり手術を受けたりする場合、医師に心付けを渡す事があります。
ほとんどの医師は、受け取ります。
手術などを依頼する時の相場は、30000円~50000円くらいが多いです。
さらに個室で医師とのやり取りが多くなるケース、高度な手術を受けるケースなどでは、10万円を包む事もあるようです。
高くて目が回りそうです。
渡さないからと言って医師が手を抜く事は絶対にありません。
渡す側の気持ちの問題です。
渡す側が藁をもすがる思いで、心付けをするケースが多いようです。
心付けを渡すタイミング
心付けはいつ渡すのがいいのか?
最も無難なタイミングは、最初に訪れて一段落した時です。
宿泊のケースだと部屋に通された時、結婚式では式当日の挨拶の後などの早いタイミングが望ましいです。
早過ぎるのは何とでもなりますが、遅いのはあまり意味をなしません。
結婚式の場合、全て終わってから式場にお礼として渡す場合もありますが、これも間違いではありません。
正に見返りを期待しない、感謝の気持ちとしての心付けです。
誰にいつ渡すか困った時などは、お礼として後日渡しても大丈夫なのです。
いずれにしても厳密なルールはありませんので、気持ちをそのまま形にすれば良いのです。
心付けをうまく渡すコツ
ホテルや旅館などでは、心付けを受け取らないルールを作っているところもあります。
ネコババなど仲居さんに不公平が無いように、ルール付けをしているようです。
そんな時は、渡す時に一言加えて受け取ってもらいましょう。
みなさんでお使い下さい(笑顔)
です。
ひとりに渡すのではなく、全員に渡したい気持ちを伝えると受け取ってくれる事があります。
受け取った人は女将や上司に報告しますので、直々にお礼を言いに来られる事もあります。
どちらも気持ち良くなりますね。
どうやって包むの?
感謝の気持ちですから何に包んでも良いのですが、結婚式と病院では白の無地の封筒がいいでしょう。
結婚式は新札を用意し、折り目を付けずに包むと良いです。
それ以外はポチ袋(お年玉を入れる袋)で大丈夫です。
柄があっても構いません。
ポチ袋に入れる際、お札を3つに折るときれいに納まります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
冒頭でも言いましたが、心付けは感謝の気持ちなので、特別なルールはありません。
心付けをする側の人は、この金額で大丈夫だろうか?恥をかかないだろうか?と不安があると思いますが、渡すだけで充分と割り切って考えましょう。
受け取る側は、そのような事は考えていませんからね。
心付けは、しない人の方が圧倒的に多いです。
しなくても問題ないという意識を持つ事が大切です。
その上で気持ちを渡す訳ですから、形にこだわる必要はありません。
柔軟に考えて、ケースバイケースで対応しましょう。
それでは良い旅を!
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