みなさんは愛媛県と言えば何を思い浮かべますか?
多くの方は松山市や道後温泉を思い浮かべるのではないでしょうか?
私も道後温泉や松山城には何度か訪れていますが、今回はもう少しマイナーな場所を取り上げて旅行しました。
松山よりも南側の伊予・西予・宇和島をご紹介します。
この旅行の目的は、「海を眺める」と「本場のじゃこ天を食べる」の2つです。
大阪を車で出発し、淡路島経由で四国に入るのが最短ルートですがあえて福山尾道からしまなみ海道経由で愛媛県に入りました。
しまなみ海道の海を眺めながら南下し、宇和島までは6時間以上かかります。
内子の宿は予約しておきましたが、それ以外は気楽な成り行きで旅を楽しみます。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
しまなみ海道
しまなみ海道は、本州四国連絡ルートの中で最も西側の尾道・今治を結ぶルートになっています。
車の場合、正式名称は西瀬戸自動車道です。
自転車道はしまなみ海道サイクリングロードと呼ばれていて、自動車道と並走する形になっています。
以前はここを通る時、全ての島で途中下車し、島を軽く1週して楽しんでいましたが、費用も掛かりますし、最近ではゆっくり走ってパーキングなどをハシゴして楽しんでいます。
妻はソフトクリーム食べ放題です。
しおなみソフトクリームは塩味です。
本格的な恰好でサイクリングする若者にも大人気で、この頃は女性サイクリストも多く見かけるようになりました。
海が近くに感じます。
そうこうしているうちに今治の街が見えて来ました。
あっと言う間に広島県から愛媛県に移動しました。
宇和島
とりあえず寝る場所を確保するために、宇和島の道の駅やすらぎの里に行きました。
駐車場は広くて、入浴施設「熱田の湯」が利用できます。
お風呂に入ってあとは車中泊でぐっすり眠ります。
朝から2日目の行き先を、成り行きで決めました。
以前に宇和島に来た時は宇和島城を下から眺めただけで、遠くからしか見ていない事を思い出し、何を血迷ったか、登城してみる事にしました。
朝とはいえ暑く、外気温は35℃でした。
登って行くルートは階段と坂道に分かれていますが、迷わず坂道を選びました。
距離は長いですが、坂道の方が緩やかでシニア向けだからです。
足がガクガクし始めて来たのと暑さとでヘトヘトです。
天守まであと220mのところまで頑張りました。
ゴールは近いと思い、最後の力を振り絞って歩きました。
後ろから私よりもお年を召されたご婦人が、軽やかな歩調で私を追い抜いて行きます。
負けるわけにはいかない、そう思いながら歩きましたが何と、最後は階段です。
足は限界ですが、シニアの意地を見せるべく心を無にして頑張りました。
何とか天守に辿り着く事ができました。
頑張ったご褒美に宇和島城からの最高の景色を眺める事ができました。
何たる不覚!
帰りの体力を残せていません。
階段の高さは微妙にマチマチで、高いところや低めのところと帰りは大変でした。
めずらしく妻も筋肉痛だと言っています。
すぐに筋肉痛になるなんて羨ましい、私は2日後になりました。
内子町
旅館松乃屋
この日予約した宿は旅館 松乃屋です。
昔っぽい建物で、隠れた温泉宿といった感じです。
早速失礼してチェックインをお願いします。
女将のさわやかな対応も良く、おすすめできる宿ですよ。
和室10帖のシンプルなお部屋ですが、どことなく落ち着く雰囲気です。
女将が宿の古さを恐縮されていましたが、立派な古い建物です。
具体的には、まずエレベーターです。
完全に後付けで簡易エレベーターを設置しています。
3階建の造りで、必要無いと言えばそれまでですが、敢えて設置しています。
部屋のトイレはユニットバスになっていて、清潔感溢れています。
部屋の雰囲気からこのユニットバスは想像がつきません。
つまり、後から改装しているということです。
部屋には冷蔵庫はありませんが、廊下に共同の冷蔵庫を置いていて自由に使う事ができます。
廊下も古いですが、ピカピカに磨かれています。
この時点で満足度は高く、気持ち的にも安心しています。
古い建物はその魅力を残し利便性を現代風に改装しているのは、宿泊客の目線を理解されているのだと思います。
求めているのはハードではなく、ソフトです。
しばらくしてお風呂に入りました。
貸切風呂です。
月の湯(4人用)と星の湯(2人用)です。
星は妻のもので、月は私のものでした。
うーんロマンティック。
夕食は海の幸が中心で郷土料理が魅力です。
■先付け 胡麻豆腐
■前菜 丸寿司・柚子・鴨白胡椒・アマゴ・ふかみがらし
■お吸い物 舞茸の土瓶蒸し
■お造り その日に仕入れた宇和海産お魚の盛り合わせ
■煮物 よもぎ饅頭白胡椒餡掛け
■お肉の料理 内子豚とひしを味噌の陶板焼き
■合肴 内子産もち麦うどん
■酢物 麦酢味噌で食べる木耳コンニャク
■ごはん 雑穀米などその他
■お漬物 女将手作り漬け物3種
■デザート 女将手作り柚子ゼリー
私は小食なのを知っている妻は、食べる前から「どれを残すの?」と、奪う気満々です。
それは食べてみてこれ以上食べれなくなって判断するもので、最初から狙わないでください。
舞茸の土瓶蒸しは初めてでしたが、新たな発見でとても美味しかったです。
松茸の土瓶蒸しは有名ですが、舞茸も風味が出ていて良かったです。
お猪口でいただきます。
朝食はシンプルですが、工夫が凝らされています。
伊予の郷土料理にさつまなるものがあります。
伊予なのに「さつま」?
ダジャレは置いておいて、さつまとは魚と味噌を使った郷土料理です。
この日は炙った鯛の身と味噌をすり合わせて、薬味やきゅうりなどを入れたものでした。
野菜から出てくる水分があるので、水は加えていないそうです。
それを五穀米のご飯の上に乗せてかっ食らうのが地元の食べ方だそうで、実際にやってみました。
なるほど、鯛の香ばしさと味噌、とても美味しいです。
旅館松乃屋は古いですが、その魅力は計り知れません。
女将が気さくで優しいのも魅力のひとつです。
料理に出てくる漬物は女将自ら漬けたものです。
おすすめの宿です。
内子座
内子には内子座という芝居小屋が国の重要文化財として存在します。
大正5年に大正天皇即位を祝い、地元の人で建設されました。
最近では文楽や各種講演などに使われているそうです。
内子の町は古いですが、町並み保存地区であるため、非常に綺麗です。
内子駅もそのひとつです。
何故かSLが展示されています。
中で起きた事故は責任持ちませんと看板に書いてありますが、入ってもいいという事ですかね?
大人げないので見るだけにしました。
遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑
段々畑と言うと畑が段になっているイメージですが、遊子水荷浦の段畑は急斜面に石垣で段々畑を造っています。
主にジャガイモやサツマイモを栽培しています。
見物用に無料駐車場が準備されています。
目の前が海で、道を隔てて山があります。
その山の斜面が石垣で積み上げられた段々畑になっているのは圧巻です。
また少し離れたところから見ると、海と段々畑がセットになり、海辺の田舎町を感じる事ができます。
石垣で段々畑にするなんて一体誰が考えたのでしょう。
実に素晴らしいです。
心癒される風景に感謝します。
落ち着く場所ですので、訪れてみてはいかがでしょうか。
五色姫海浜公園
帰りに伊予市の五色姫海浜公園(ごしきひめかいひんこうえん)に立ち寄りました。
名前の由来が気になって、成り行きで訪れました。
源平合戦のさなか、海辺にいた赤いカニと白いカニがいて一番上の姫が、赤を平家、白を源氏と決めつけて、妹たちに白いカニを連れてくるように命じました。
姫たちは白いカニを見つけられず、姉に殺されて、姉も自ら命を絶ち、5人姫たちが五色の綺麗な石になったと言い伝えられています。
砂浜では地元の中学生がビーチバレーを楽しんでいました。
南国の海らしく日差しは熱いですが、しばらく日光浴をしました。
特産品
愛媛は特産品がたくさんあります。
以前はポンジュースくらいしか知らなかったのですが、どんどん全国に周知させていっています。
代表的なのは今治タオルです。
表面を指で触れてみると、フワフワ感がたまりません。
吸水性も高く、水分を全て拭い取ってくれそうな今治タオルは、今ではタオルの王様です。
家のバスタオルがパリパリで、肌を突き刺すくらい固くなっているので、妻に取り寄せをお願いしました。
機嫌が良い頃を見計らって購入しようと思っています。
今回の旅行の目的は宇和島産のじゃこ天を食べる事を忘れてはなりません。
はっきり言って大阪のスーパーで売っているじゃこ天は、決してホンモノとは言えません。
すり身にする時、少し骨が残るくらいにして欲しいです。
バクバク食べました。
やはり宇和島産はひと味違います。
河内屋のじゃこ天は人気で、有名人もたくさん訪れているようです。
スーパーのじゃこ天を卒業し、本場のじゃこ天をお試しください。
坊ちゃんだんごや一六タルトは愛媛を代表する特産品です。
妻はこれに目がありません。
いつの間にかこっそり自分用のお土産を買っていました。
自分が好きなものは遠慮なく買って行くのが、妻の方針です。
私のイチオシはじゃこ天です。
まとめ
いかがでしょうか。
愛媛県と言えば松山を中心に想像しがちですが、松山以外にも情緒たっぷりの場所がある事をお判りいただけたと思います。
宇和島・西予・伊予などの個性的なエリアも楽しめますよ。
もちろん道後温泉や松山市街の路面電車なども魅力たっぷりです。
一日では回り切れない見どころ満載のエリアです。
春には西条・新居浜などで美しい桜が見られますが、それはまたの機会にしたいと思います。
それでは良い旅を!
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