みなさんは津和野をご存じですか?
津和野は島根県の西部に位置し、駅前にはSL蒸気機関車が展示されていて鉄道マニアにも人気の地です。
今回は津和野にスポットを当てて紹介して行きたいと思います。
萩・津和野ってどうしてセットなの?
津和野を紹介する前に、旅行パンフレットなどで津和野は、萩とパッケージでプランを組まれているのを見かけます。
萩は山口県、津和野は島根県で距離も50km以上あり、車で1時間以上かかります。
他にもセットでツアーに組み込まれるものはあります。
例えば、伊勢・志摩です。
どちらも三重県で、距離は26kmですので、こちらは大丈夫の範囲だと思います。
また、飛騨・高山もよく合わせてルートにする事があります。
こちらも同じ岐阜県内で、16kmほどしか離れていません。
何故、萩・津和野は県も違うし距離も離れているのにセットなんでしょうか?
色々調べてみましたが、どれも明確な理由が無く、
② どちらも見どころが少ないため
③ よく似ているから
という程度でしかありませんでした。
伊豆・箱根の組み合わせは、萩・津和野と似ているところがあります。
伊豆静岡県、箱根は神奈川県で距離は約40kmほど離れています。
唯一、県をまたいで似ている組み合わせですね。
私は萩・津和野のどちらも数回訪れていますが、これらをセットにして紹介するには無理があると考えています。
萩にも津和野にもその土地の趣があり、独立して語るべきと思いましたので、今回は津和野を中心に紹介しようと思います。
津和野とSL
JR津和野駅にはSL(D51)の実物が展示されていて、多くの鉄道ファンに愛されています。
この展示車は中に入る事も可能で、運転席などに触れる事もできます。
石炭置き場や計器類には触れる事はできません。
では何故、津和野にSLが置かれているのか?、津和野とSLの関係って何でしょう?
実は現在も、津和野駅から新山口まで62.9kmを約2時間掛けて走っています。
現在ではそれが珍しく、津和野がSLの街として関係性を持っています。
SLは「Steam Locomotive(スチール ロコモーティブ)の略で、蒸気機関で走る機関車の事を指しています。
これで津和野と新山口駅は繋がりましたが、萩を経由する事はないのでやはり萩と津和野をセットにするのは個人的に反対です。
どうせなら石見銀山や松江も入れて欲しいところです。
現在走っている「SLやまぐち号」は、「貴婦人」の愛称を持つ「C571号機」です。
実際に走っているSLは超ド迫力です。
津和野駅の奥にSLの転車台があります。
列車の向きを変えるところです。
この転車台こそがSLや鉄道ファンの聖地となっています。
津和野観光
津和野は山陰の小京都と呼ばれ、観光客に人気のエリアです。
津和野城跡が特に有名で、みなさん訪れているようです。
私も若い頃に一度登りました。
標高362mの霊亀山の上に築かれた城の跡です。
駐車場からリフトに5分ほど乗り、降りてから20~30分歩かなければなりません。
頂上からは津和野の街並みを見下ろす事ができます。
印象に残ったのは民家の屋根瓦が全て茶色だっと事です。
これは「石州瓦」と言って島根県石見地方で造られた屋根瓦の色です。
ほとんどの家の瓦がこの石州瓦の色でした。
私は体力的に、もう一度登ろうとは思いませんので、20~30分くらい登れると言う方はぜひ登ってみて下さい。
さすが山陰の天空の城跡。絶景ですよ。
津和野の街は歩いて回るのがおすすめです。
津和野駅からゆっくりグルっと回ると2時間以上は楽しめます。
列車を途中下車してぶらぶらするのも良いかもしれません。
駅前には貸自転車屋さんがありますので、自転車を借りて観光する事もできます。
中心地は非常に整備されていて、石畳も魅力的です。
城下町の雰囲気もたっぷりで、これが人気の秘訣だと納得できます。
普段は人もまばらで静かな街です。
しかし催し物などがあると、とても賑やかです。
この日は、乙女峠まつりの日で大勢の人が集まっていました。
1両編成の列車に乗ってやってきた人が多かったようです。
のどかですねぇ。
津和野には温泉があり、温泉宿わた屋が有名です。
他の温泉街と違って宿泊所が多くあるのではなく、小さな宿が少々あります。
わた屋は小京都のイメージがぴったりの宿です。
全部屋30室で、露天風呂付きの客室がイチオシです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
津和野は常に萩とセットでの観光を促されていましたが、単体で十分楽しめる魅力たっぷりの街です。
津和野へは、高速夜行バスが走っています。
東京や大阪・神戸から直通のバスです。
山陰の小京都へぜひ足を運んでみてはいかがですか?
それでは良い旅を!
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