みなさんはわさびにまみれた事はありますか?
まみれると言っても、わさびの中に埋もれる訳ではありません。
あらゆる食べ物がわさびと関わっていて、食べるものが全てわさび味になる、つまりわさび味にまみれると言う事です。
今回は静岡県伊豆市で天城越えはせず、その手前でわさびまみれになりましたので紹介します。
わさび(ワサビ)
静岡県はわさび発祥の地として知られています。
静岡県静岡市葵区有東木(うとうぎ)でわさびの栽培に成功しました。
わさびの栽培は有東木地区内で行うようにし、他地区に広げてはならないというお触れが出たので、地域の人はそれを守っていました。
しかししばらくすると伊豆天城から板垣勘四郎がシイタケ栽培を指導するために、この有東木に派遣されました。
板垣は半年の間、有東木でシイタケ栽培を教えました。
その際、わさびを知ってしまったのです。
それを天城に持って帰りたくなり、有東木の住民にお願いしました。
有東木の住民はシイタケ栽培を教えてもらった恩を感じ、門外不出の命令を破りわさびの苗を板垣に持たせたのです。
板垣がこの時、わさびの苗を持ち帰った事により、現在伊豆天城でのわさび栽培が盛んになっています。
一方、わさびの生産量は長野県がトップで、次いで岩手県、そして3位が静岡県です。
消費量では静岡県が1位です。
わさびは清らかな水が豊富なところで多く栽培されているようです。
今回の旅行は伊豆天城でわさびにまみれてきました。
わさび散策 ~伊豆~
伊豆周辺はわさびに関するスポットがたくさんあります。
全部は回り切れませんが、立ち寄ったスポットを紹介します。
伊豆わさびミュージアム
伊豆わさびミュージアムは、静岡県田方郡函南町にあり、わさび関連の商品が販売されていたりわさびの栽培を見る事ができるミニミュージアムです。
わさびのトンネルは、実際にわさびを栽培しています。
トンネルに入るとわさびのツーンとする香りが鼻を刺激します。
名物わさびラーメンもありましたが、開店前なので食べられませんでした。
伊豆のわさびづくしセット販売もありました。
妻は相変わらずソフトクリームです。
しかもわさびソフトクリームです。
私はバニラの方が好きです。
浄蓮の滝
かつて滝の近くに浄蓮寺というお寺があったので、この滝を浄蓮の滝と呼ばれるようになりました。
滝壺の近くにはお土産店が並んでいて、わさび田も広がっています。
しかし滝を見るには相当な高低差があります。
階段を見た途端、足がすくみました。
下るのは良いのですが、登って来れなくなると大変ですので、カメラを妻に預け、滝の撮影を託しました。
このような階段がずーっと続いています。
妻が撮った浄蓮の滝です。
中々の迫力です。
この辺りから下田に向けて南に下ると、天城越えとなります。
現在では天城峠にトンネルが出来たので、交通の便は良くなっていますが、今回はこれより南に行かなかったので、天城越えずです。
修善寺温泉
修善寺温泉は伊豆半島で最も歴史がある温泉街です。
宿の数も多く、観光客で賑わっています。
このわさびまみれ旅行を計画した時は、この修善寺温泉に宿泊しようと考えていました。
しかし人が多い事から、今回は近くの湯ヶ島温泉にしたのです。
(後述します)
修善寺温泉街は、若いカップルや団体さんでいっぱいでした。
温泉街の風情が漂っています。
近くに伊豆温泉村もあり、日帰り温泉も盛んです。
天城には、わさびのところてん屋さんもありました。
聞いた事も無かったですが、味はさっぱりした感じです。
宿泊地 湯ヶ島温泉
結局、宿泊先は天城地方にある湯ヶ島温泉にしました。
湯ヶ島温泉は伊豆半島のほぼ中央にある天城山中の温泉です。
修善寺温泉よりも小さな規模ですが、私が好きな昔ながらの温泉街です。
このあたりの宿は、文人たちに人気の湯宿です。
川端康成が連泊したのはこちらの宿「湯本館」です。
今回宿泊したのは少し離れた隠れ家、「水の道 風の道 湯ヶ島たつた」です。
こちらを選んだ理由は、川床で食事ができるからです。
この時期は掘りごたつでゆったりと食事をいただきます。
夜は幻想的で、バブルの時を思い出します。
向かい側からも川床を見る事ができます。
食事はわさびまみれです。
お造り用にはわさびを自分ですりおろします。
贅沢にわさびを使います。
そしてわさび鍋なるものがありました。
お鍋をわさびでいただくのですが、ここで私は大失敗を犯しました。
お鍋がひと煮立ちすれば、わさびと大根おろしを入れて食べるようですが、グツグツに煮るまで放置してしまったのです。
これはとても辛い感じです。
ここに大盛りのわさびと大根おろしを投入しました。
この煮詰まった鍋に、こんなに大盛りのわさびを投入するとどうなるか?
辛すぎてむせてしまいます。
煮詰めた私が悪いのはもちろんですが、わさびもてんこ盛りですからね。
ほとんど口をつけずに残してしまいました。
しかしこのコースは鍋の残りで雑炊にするプランだったのですが、白いご飯にしてもらい、鍋は下げてもらいました。
お部屋に持ち帰る用におにぎりを握ってくれました。
こちらの都合で残してしまったのですが、それを見ておにぎりを持たせてくれる板場の対応は素晴らしいと感じました。
朝食もわさびづくしで、もうしばらくわさびはいらないくらい満喫しました。
たつたを選んだもうひとつの理由は、やはりお風呂です。
大浴場・露天風呂の他に4つの貸切風呂があります。
4つの貸切風呂の内、2つは野天風呂で、2つは露天風呂です。
貸切野天風呂を借りる事ができました。
野天風呂はその名の通り、野の中で天を仰げるお風呂です。
洗い場などは無く、野に湯舟だけがあるお風呂です。
野天風呂で空を見上げると、自然の中に居ることを感じます。
あ~、癒されるぅ~!
露天風呂「月下美人」にも入りました。
こちらは洗い場があるにはあるのですが、1人用となっています。
残念なのはシャワーほとんど出ず、目一杯蛇口をひねってもチョロチョロとお湯が出るだけです。
見ずにすると勢いが増すのですが、お湯は全く使えませんでした。
少し寒くなったので、大浴場に入り直しました。
お部屋は川床の上の階なので、眺めは最高です。
温泉地には川が流れている事が多いですが、川に面した宿は大好きです。
窓から川が見えると、温泉に来た気分に浸る事ができるからです。
日常を忘れさせてくれるお部屋で、電話も可愛いです。
電話を使う事はありませんでしたが、置いてあるだけで癒されます。
この界隈には「湯道」という歩道があり、地元の人たちがこの湯道を通って湯に入ったと言われています。
男性用の橋と女性用の橋が交わるところにモニュメントのようなものがあります。
出逢い橋と言うようです。
メルヘンチックですね。
帰りに妻はどうしてもわさびラーメンを食べたいらしく、近くのラーメン屋でわさび塩ラーメンを食べました。
味見程度に少し貰いましたが、なるほど和風になります。
しかしもうわさびは結構です。
ほとんどわさび味のものばかり食べてきたので、しばらくは要らないです。
まとめ
伊豆のわさびまみれ旅、いかがでしたでしょうか?
しばらくはわさびの風味も嗅ぎたくないくらい、わさびまみれになって来ました。
お鍋をグツグツ煮たのと、貸切風呂のシャワーが出なかった以外は、とても楽しい旅行でした。
天城越えはしませんでしたが、天城で羽を伸ばせたのは良かったです。
あなたと~越えたい 天城ぃ~越ぉえー♬
それでは良い旅を!
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