28年前にもあおり運転はあった!私が被害に遭ったあおり運転の詳細を紹介します。

あおり運転
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こんにちは、管理人の弘坊です。

最近、あおり運転があちこちで話題になっています。
あおり方も、昔のようにクラクションを鳴らしたりとか、空ぶかし(マニュアル車、懐かしぃ)程度で済まないものが目立ってきています。

高速道路で車を止められたり、エアガンで撃たれたり、殴られたりと思いもよらない事だらけの世の中で、どうやって自分の身を守れば良いのでしょうか?
私が28年前に遭った被害についてお話します。防御策のヒントになればと思ってアップします。参考になれば幸いです。

28年前のあおり運転被害

28年前、場所は大阪東部、夜10時くらいに取引先の女性をお送りする途中の事です。
右折レーンで信号待ちをしていると、隣の直進レーンの車の運転手が、私の助手席の窓をノックしました。

男は「京都方面はどちらですか?」と尋ねてくるので「このまま真っすぐです。」と教えてあげました。

やがて信号が変わり、私が右折、男は直進のはずが、右折した私の車に続いて後ろにつけてきました。

この道を右折すると少しローカルなエリアで彼女の家の近所になります。

バックミラーに映った男の車はハイビームでずっと後をつけてきます。

彼女の自宅前になりましたが、私はあえて彼女を降ろさずに、通り過ぎ、ここには来ないだろうと思う道に入りました。
しかし男の車は私の車をマークするかの如く、ずっと追尾しています。

このままではマズイのでとりあえず大通りに出ることにしました。
大通りに入る直前の信号が黄色になり、私はギリギリで信号を渡ると男の車が信号待ちに引っかかると思い、交通違反ではありますが黄色信号が赤に変わる寸前に大通りに入りました。

信号はすぐに赤になりましたが、男の車は何と赤信号を無視して私の車を追いかけてきます。
そして今までずっと後ろから追尾していただけの男の車は、何かに目覚めたかの如く私の右側に並び幅寄せしてきました。

徐々に左側に寄せられて、最終的には斜め前から被せるようにして私の車を止めました。
こんな感じ
車の前に割り込んでくるシーン

恐怖の始まり

「こらー!今逃げたやろ、何で逃げるんや?」と凄んで、後部座席のドアを開けました。
どうやら逃げた事について腹を立てているようです。

後部座からの中に入り込み、「オレから逃げれると思ってるのか?逃げれるもんなら逃げてみぃ!」と言い、後ろから私たちの顔をジロジロ睨んでいます。

「ええか、絶対に逃げられへんからな!」
そう言い放ち、自分の車の運転席に戻って行きました。

男は運転席からずっとこちらを睨んでいます。

私の車はカリーナED2000cc(古いなぁ)、男の車は赤のスターレット1300cc。
直線を利用すれば逃げる事ができるかも、そう思ってゆっくり走り出しました。

赤のスターレットは後ろにピッタリとつけています。
こんな感じ
後方からあおられているシーン

私は、大通りでスピード違反を承知でアクセル全開にしましたが、あっという間に並ばれて追い抜かれました。

こんな感じ
並走されているシーン

1300ccでもかなり改造していたようです。

女性を守れ!

何が何でも、取引先の女性だけは無事に送り届けなければならない事もあり、無理をしない程度の速度に落とした瞬間、前に被せられて停車させられました。
本日2回目の停車です。

男が降りてきたので、ドアをロックしたまま窓を開けました。(この頃は窓を開けても大丈夫という認識でした。)
「逃げられると思ってるんか!こらー!」
「お前、隣のねぇちゃん渡せ!俺の事務所に連れて行く!」
「言う事聞かんかい!」

ゴチャゴチャとたくさんわめいた後、
「もう1回だけチャンスやる!、逃げてみろ」
と車の発信を促します。

一体、何がしたいのか?

当時は携帯電話などは普及していなく、持っていたポケベルでは何の役も立たず、どうしたものかと車を走らせました。
今度捕まったら、何されるかわからない。スピードではかなわない。どうすればいいのか?
短い時間に色々な事を考え、出した結論は警察署に飛び込むという方法でした。

走りながら女性にも説明し、同意してくれたので警察署に向かう事にしました。
後ろには真っ赤なスターレット。

頼む!辿り着いてくれ!心の底から祈りました。
警察署の前の駐車場に車を入れて、とにかくクラクションを鳴らし続けました。
恐る恐るバックミラーを覗くと、すぐ後ろでパッシング(ライトの光をを上下に繰り返す)をしています。

ここまで来たら、窓も開けずにドアもロックし、ひたすら警官を待つのみ。
早く来てくれ、おまわりさん。クラクションをブッブーーーー!

ん?クラクションの音が何か違うぞ?もう一度ブッブーーーッ!
何と後ろの男も一緒になってクラクションを鳴らしています。

えっ?私に対して怒りのクラクション?
警察署内の駐車場で、何でオマエがクラクション鳴らすねん?
2台のクラクションが重なって鳴り合っています。

警官登場

ようやく中から警戒しながら警察官がこちらを見て、2~3人でゆっくりと近づいてきます。
警官は2台ともクラクションを鳴らしているので、被害者と加害者という関係だとは思っていなかったようです。
ひょっとしてこれが奴の狙いか?

警官が二手に分かれて私の車と、男の車に近づいた時、男の車が急にバックし、向きを変え、警察署を出て行きました。
警官としては、1台は逃げたので何としてももう1台(つまり私の車)は逃がすまいとして、増員されていた警官達に囲まれました。

一生懸命、今遭った被害の全てを話しましたが、とにかく署内に入れ!という指示に従い、署内で被害届を提出しました。
取引先の女性も、「私の話に偽りは無い」と署名してくれました。
この日は、パトカーに先導してもらい、彼女を送り帰宅しました。

教訓

28年前にこのような事が実際に起こっています。
世の中、変な奴らはたくさんいます。
今では、ドアロックを開けたままだとか、窓を開けて応対したなどは絶対にやってはいけない事です。
加えて、このような事に遭遇した時は、目を合わせてもいけないという事も言われています。

自分の身は自分で守る時代です。
身を守るためにはまず、動画撮影用と警察に連絡用の最低2つのモノが必要です。
スマホ2台でもいいですし、ビデオカメラとスマホ、携帯とスマホ、何でもいいです。
とにかく撮影しながら電話ができる環境を作っておく事が大事です。

ドライブレコーダーは必須!

あおり運転被害に遭遇したとき、後に大いに役立つのがドライブレコーダーです。
ドライブレコーダーの普及率は2018年で31.7%程度です。
これにはタクシーや業務用車両も含まれています。

何かあってからでは遅いです。
ドライブレコーダーはマイカーライフに最低限必要なツールです。

事故やトラブルに巻き込まれた際、決め手となるのは証拠映像(音声含む)です。
自分が被害者である証明をするとき、あるのと無いのでは大違いです。

費用も安くなりつつありますので、未装着の人は早めに設置してください。
おすすめのドライブレコーダーを紹介しておきますね。

ドライブレコーダーを必ず設置する事が大前提ですが、一方でなんちゃって品もあります。
「ドライブレコーダー作動中」のようなプレートや、ステッカーを貼っておくだけでも抑止力が働く場合があります。
何もしないよりはマシです。

自分で身を守る意識を持つ

ハンドルを握る全ての人に言える事は、安全を意識するという事です。
もらい事故は不運としかいいようがありませんが、いかにもらわないように普段から心掛けるかが大事だと思います。
ドライブレコーダーを設置したからといってもそれで万全というわけではありません。
落ち着いた気持ちで、心に余裕を持って運転席にお座り下さい。

あおり運転をする人へ

早く気づいて下さい。何の得も無い行為のために、犯罪者になる可能性があります。
もし動画等が拡散されれば、世間からのバッシングを浴びなければなりません。
やられた人も悪い気分にしかなりません。
どう考えても得は無いのです。

他人に文句を言ったり、暴力で訴えてどんな満足を得るのですが?
もしそれで、気持ちがスーっとするとしても、たったそれだけです。
その為に、犯罪者になる可能性を増やし、動画をさらされたりするリスクを背負えますか?

今後、あおり運転の罰則がもっともっと厳しくなって欲しいと思っています。
私はあおり運転を受けた側の立場ですが、28年が経過しても当時の記憶は鮮明に残っています。
心に負ったキズは、28年経っても抜けず、ただただ私のような被害者が生まれない事を切に願っています。

 まとめ

車を運転する際に気を付けることのまとめ。

・万が一に備え、ビデオ撮影と電話が同時にできるようにしておく
ドライブレコーダーは必須(360°カメラが望ましい)
・割り込みを避ける
・指示器を出さずに車線変更しない
・高速道路はできるだけ走行車線を走行し、追越車線は極力避ける
・追い越す(追い越される)とき、車内の人をジロジロ見ない
・クラクションを長く鳴らさない(やむなく鳴らす場合は短めに)
・車を止められた場合、ドアをロックし、窓は開けない
トラブルが発生したらすぐ警察に連絡する

それでは良い旅を!




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